心ゆくまですすりたい… 川島町のご当地麺めぐり
実は川島町は、知る人ぞ知る「麺」のまち。名物の武蔵野うどんだけではなく、ラーメンからそばまで幅広いジャンルの麺が楽しめます。そんな名店揃いの川島町から、今回は特に人気の4軒をご紹介。
“四天王”が繰り出す至高の一品に、思わずうなること間違いなし!
遠方からもファンが集う、言わずと知れた有名店
中華そば 四つ葉
「中華そば 四つ葉」は、寿司店に併設された一風変わったラーメン店。シンプルな味わいを追求した「四つ葉そば」は、地鶏スープに8種類の醤油をミックスして、軽やかな口あたりに。そこに生ハムのようなチャーシューや鶏チャーシューなどのトッピングが加わることで、より奥深い味わいになります。
岩本店主は「地域の味覚をお客さまに届けたい」との思いから、スープに使う醤油のひとつに川島町の老舗醤油蔵「笛木醤油」の濃口醤油を使用。濃厚たまごのまぜそばには同じく町内「矢部養鶏場」の「トップラン」を使っています。
その美味しさが評価され、2018年には業界最高権威ともいわれる「東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー」に入賞。連日お店の前には行列ができる人気ぶりです。サイドメニューに「本日の握り」(380円)があるのもこの店ならでは。ラーメンとお寿司の贅沢な取り合わせに思わず笑みがこぼれます。
<施設情報>
【施設名】中華そば 四つ葉
【所在地】川島町伊草298
【電話番号】049-297-5192
地域愛あふれる店主の10割そばに舌つづみ
手打ちそば 泉の里
名店が集まる川島町で、ひと際個性を発揮するのがそば店の「手打ちそば 泉の里」です。店主の安達さんは、この道30年! 川島町の郷土料理であるすったて・呉汁(ごじる)のPR活動や地元小学校での郷土料理教室など、地域の取り組みにも積極的に参加しています。
自慢のそばは、北海道音威子府(おといねっぷ)産のそばの実を使用。香りや食感を引き出すために殻つきのまま石臼で曳いて、10割そばに仕上げています。ラインナップは、冷たいそば・温かいそばともに多種多様。お品書きには、リーズナブルな「せいろ」(750円)から豪勢な「大えび野菜天せいろ」(2,300円)までズラリと並び、目移りしてしまうほど。
「すったてそば」(1,100円)や「呉汁そば」(1,500円)と、通常うどんで食べることが多い、町の郷土料理をそばで味わえるメニューも見逃せません。
食事の〆はそば湯で決まり! とろっと濃厚でおなかも心も満たされます。
<施設情報>
【施設名】手打ちそば 泉の里
【所在地】川島町吹塚755-1
【TEL】049-291-0132
思わず二度見の野菜炒め山盛りタンメン
あぢとみ食堂
国道254号線から小路に入ると、目に飛びこんでくる「ラーメン・餃子 あぢとみ食堂」の看板。1965年創業の中華料理店で、二代目店主の中村さんが店を継いでからはラーメンが主力メニューになりました。
お客さんの8割が注文するという「タンメン」(太麺830円)は、20年来のロングセラー。オーソドックスなメニューだと侮ることなかれ、食べ応え抜群のもちもちの太麺の上には、400グラムの野菜炒めがこんもりと山をなしています。具は豚肉、もやし、ニラ、たまねぎ、にんじんなど。鶏ガラスープで炒め煮にしているから、豪快な見た目ながら後味はさっぱり! 食べ進めるほどに野菜のうま味と麺がなじんでいきます。
「王道のタンメンだからこそ、アレンジしがいがある」と中村店長。あとひく辛さの「スープカレータンメン」(880円)や山椒の痺れがくせになる「暴君タンメン」(950円)など、創作メニューも充実しています。
【所在地】川島町正直187-2
【TEL】049-297-2233
小麦の香りが弾ける、全粒粉100%うどん
本手打ちうどん 庄司
ボリューミーな武蔵野うどんを堪能したいなら、庄司兄弟が切り盛りする「本手打ちうどん 庄司」がおすすめ! 提供するうどんは、一番小さいサイズでも一皿400グラムから。生地にオリジナルの県産全粒粉を使っており、ワシワシっとした歯ごたえが楽しめます。水分を多く含んでいるので喉ごしのよさも抜群!
弟の櫻羅(さくら)さんによると「おばあちゃんの家で食べたような手づくり感がいい、と好評です」とのこと。一度食べればヤミツキになる麺は、県外からも多くの来店があり、週末は行列ができるほど。
「炙り鴨汁うどん」(950円)、「鬼おろしうどん」(780円)……と、並みいる強豪を押しのけて不動の人気を誇るのが「肉汁うどん」(780円)。豚バラ肉がたっぷり入ったつけ汁は、醤油を効かせて辛口に。脂のコクとうどんの風味が織りなすハーモニーがたまりません。
そのほか、季節限定の人気メニュー、川島町の郷土料理「すったて」や「呉汁」も是非お試しあれ。
【所在地】川島町上伊草743-9
【TEL】049-297-7703
ラーメン、うどん、そば……と、よりどりみどりの川島町。
是非おなかを空かせて訪れて、麺の“四天王”めぐりを楽しんでください!