音楽を通して川島町を元気にしたい!『Piano Café大吉』~1周年を迎えて~
2022年4月28日にオープンしたPiano Café大吉。
1周年おめでとうございます!!
当時、取材させていただいた私は、その後すっかり常連になりました。そして、他のお客様から「こんな素敵な場所をつくってくれて嬉しい。」という言葉を何度も聞きました。
金澤さんは持ち前の音楽を活かして社会貢献されています。Piano Café大吉で元気になるのは私だけではありません。例えば、ご高齢の方々が目を輝かせ歌う姿、音楽活動する場があることでステップアップしていく奏者など、来た時以上に笑顔になって帰っていく様子をたくさん見てきました。
誰がどう見ても「音楽を通して川島町を元気にする!」を体現されていると思います。
Piano Café大吉の魅力について、実際に私が体験し感じてきたことをご紹介したいと思います。店主の金澤さんにも改めてお話を伺いました。
Piano Café大吉のある暮らし
生演奏を聞きながら食事が楽しめるPiano Café大吉。その日によって、ピアノだけではなく、歌やギターといった割と馴染みあるものや、ホルン、オカリナ、ケーナ、二胡など普段なかなか生では見聞きする機会が少ない楽器も登場。皆で歌ったり、学校以上に面白い音楽の授業風な場面もあったりして。近所でこんなにも音楽と触れ合える場所ができたこと、訪問の度に感動しています。
そして、「いつか私もオーボエをここで演奏できたらいいな」が、オープンマイクという形で実現!(オープンマイク:様々な奏者が集まってそれぞれの演奏を披露していく場)
音楽以外にも感謝していることがあります。それはご縁です。ここに来ると、新しい出逢いだけではなく、「また会えましたね」の再会率も高く嬉しいですし、ご近所さんとゆっくりお話できる場にもなっています。
私にとって、憩いの場・出逢いの場・活動の場となり、「Piano Café大吉のある暮らし」が日常となりました。
変わらぬ軸と進化
オープン当初、金澤さんが話してくれた「音楽を通して地元を元気にしたい!」という
根底にある軸は変わらず、グングンと進化していく様子があります。ここからは、金澤さんのお話も交えてご紹介したいと思います。」
1年を振り返って、
「慣れてきましたが、カフェ運営が大変でした。試行錯誤でしたね。」
いつも自然体で終始明るく接して下さる金澤さんですが、その背景には、お客さん分の材料の買い出しや盛り付けの工夫、衛生管理など今までにない作業にご苦労も色々とあったようです。それまで主にスイーツとドリンクのメニューから、今年4月よりランチ営業が始まり、営業日も週1日から週2日に増えました。
「美味しいものを食べたいのであれば、他で良いと思うんです。ここはあくまで家庭的な料理で気軽に生演奏に触れられる場所でありたいです。」
「近所の人に気軽に立ち寄ってもらえるような、1時間くらいふらっと来て非日常的な時間を過ごしてもらえたらなって。都内や近隣では普通にある、生演奏を聞きながら食事する場所を川島町でもと思っていました。それができてきたかなと思います。」
近所代表として私がまさに体験しています!ふらっと行けて、程よい時間でふらっと家に帰れる。日常生活の合間に本物の音楽に触れられる、しかも徒歩圏内!とても贅沢です。生演奏ならではの音の響きを感じながらの食事や会話は、特別な心地良さです。生演奏だからこそ、ふいに会話が生まれ、そこから音楽が派生していく様子は、Piano Café大吉ならでは。
「カフェというより、海外にあるようなパーティー形式にしたかったんです。誰かが演奏し始めたら、周りの人が口ずさんだりするような雰囲気。」
つい先日、金澤さんのピアノ伴奏とその日主役のギター奏者。そこにお客さんの歌声、流れでふらっと家に戻りオーボエを取ってきた私。これだ!と思いました。無理にではなく、そこにいる人たちが、あるがままに好きなように参加し音楽する。聞いているでも良いし、この時は、カメラ好きの方は写真を撮っていました。
オープンマイクについて、
「間違っても良いんですよ。間違っても良いと思うと、肩の力が抜けて自然体で演奏できるじゃないですか。プロの音楽を聞きたい人はコンサート会場へ行けば良いと思うんです。ここで度胸をつけて、また違うステージで演奏してもらって良いですし。」
「刺激をお互いが持って、かといってライバルではない感じが良いですよね。」
「あの曲良いねって音楽に広がりが生まれたり、前で演奏している人を応援しながら、自分の演奏も認めてあげる、そしたら心が豊かになって、人により優しくなれると思うんですよね。」
趣味奏者として嬉しい話。プロではない私がお店で吹いて良いものか葛藤がありましたが、金澤さんはじめ、ここに集う皆さん温かい人ばかり。皆さんが飲食や会話しながら聞いて下さる中での演奏は新鮮な体験でもありました。
そして、日常の中での音楽はこれ位が丁度良い。コンサート会場での音楽は、客が求めるもの、奏者が目指すものそれぞれが高く、これはこれで良いと思いますが、コンサートって互いが気持ち高揚しませんか?大きな波のように。それが後に疲れにもなったりして。ここでの音楽は、穏やかな波の中にある感覚なので、生活サイクルに馴染みます。
←オープンマイクの様子
止まらない進化と音楽を通しての社会貢献
金澤さんの試行錯誤しながらの野望は更に広がっています。
テラスでも食事できるようにと、着々と工事が進んでいます。それだけではありません。「このデッキをステージにして、野外ステージができたらって思っているんです♪」と金澤さん。ちょうど良い具合にお向かいが駐車場になっていて、客席スペースがつくれるという奇跡!「先ずはご近所の方に許可をもらった上で」と、早速コツコツと近所の方にもお声かけが始まっていました。
情熱家でありながら、「大吉のファンは嬉しいけれど、気ままに触れ合える場でありたいです。あくまで場所を提供する立場なので。」と、この謙虚さが、Piano Café大吉を訪れる人にとって、“気まま”になりやすく居心地が良いのだと思います。
今後どのようなPiano Café大吉ストーリーが待っているでしょうか。また2周年を迎えた時にご紹介できたら幸いです。
Piano Café大吉 ※要予約(定員8名様)
営業日:毎週木・金曜日 11:00~15:00
(木曜日12:00~13:00 ピアノなどの生演奏)
埼玉県比企郡川島町上伊草1980-3
電話:090-5769-6738
メール:kana-happy.222@docomo.ne.jp
Instagram:toshikokanazawa
*具体的なスケジュールはInstagram掲載をご参照ください
川島町地域ライター 笛木由美