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音楽を通して川島町を元気にしたい!自宅で生演奏カフェ『Piano Café大吉』

趣味は「歩くこと」。生まれも育ちも川島町、生粋の川島っ子!地域ライターの笛木由美です。

 このマガジンは「今日も誰かが町で何かを頑張っている」の発掘をコンセプトに、川島町の地域紹介情報、商品開発秘話、イベント情報などを発信し、川島町のファンを増やし、町外から川島町に遊びに来たい!と思っていただく為に、川島町で頑張っている人を掘り起こそうと立ち上がったプロジェクトです。

 今回は、私歩いていません!!!(笑)

ウォーキング以外に、音楽も趣味なので2022年4月末にオープンしたばかりの『Piano Café大吉』のご紹介をします。 

  

 伊草地区にあるピアノ教室が、カフェを始めたという噂を聞き、行ってきました!町内のみならず、埼玉県内としても珍しい、生演奏を楽しめるカフェです。大きなグランドピアノ型テーブルが特徴。ご自宅をリノベーションした唯一無二のカフェは、店主である金澤敏子さんの「音楽を通して地元を元気にしたい!」という想いがたくさんあふれていました。音楽が好きな方、必見です!! 

 

ただのBGM生演奏カフェではない、唯一無二な訳 

 

住宅地の一角にある一見普通のお家。中に入ると陽あたりが良く、落ち着いたカフェ空間が迎えてくれます。客席定員10名でグランドピアノ型のテーブルを、皆で囲むように座ります。テーブルと反対側の演奏スペースには本物のグランドピアノがあり、楽器大好きな私はテンション上がりました! 

 

カフェメニューの中から、手作りスイーツセットを注文。この日のスイーツは、チーズケーキとピアノ型クッキー(可愛い!)。生演奏を聴きながらいただく、ほんのり酸味のチーズケーキとしっとりクッキーは贅沢!スイーツは、その日によって、コーヒーゼリーやパウンドケーキなど、メニューが変わります。 

  • 6月末よりカフェの料金改定 ドリンク&おまかせプチスイーツ付き一律1,000円(3才以下オレンジジュース無料) 

 

 

この日のBGM生演奏は、金澤さんのピアノ。流れ始めたのは、『アメイジング・グレイス』。金澤さんの奏でる美しいピアノの旋律に、曲の出だしから心に響き、感動しました。クラシックの他にJポップや演歌、童謡と幅広いメドレーが聞け、懐かしい曲に心躍り癒やされました。生演奏はゲストをお呼びして、ピアノの他、ギターやバンドなどの日もあるようです。演奏スケジュールはInstagramなどで事前に確認できます。

 

 BGM生演奏タイムが終わり、金澤さんの「歌ってみませんか?」をきっかけに、お客さんもピアノ伴奏でカラオケ、ピアノの弾き語り、ピアノ伴奏に合わせ皆で歌う、といったように様々なスタイルで楽しみました。私は歌うことが苦手なのですが、皆で一緒に歌うことは好きなので、歌っているうちに元気になりました。これぞ音楽のパワー!歌声喫茶の虜になりました。(写真左:金澤さん 写真右:『涙そうそう』の歌をしんみり感動しながら皆で聴いている図)

 

 

この日この時間に集い、同じテーブルで一緒に音楽を楽しみながら素敵な時間の共有が出来る場です。

お客様に合わせて、選曲や演出スタイルをつくっていく金澤さんにも感激でした。金澤さんご自身が「楽しい!!」とマスク越しでもわかる満面の笑顔が微笑ましかったです。「伴奏をすることで、音楽を楽しんでもらえることが、幸せなのです。」と金澤さん。

 

 

縁を結ぶ金澤さんの情熱

 

 カフェの利用を通して、金澤さんの明るさやチャーミングさの中に、秘めた熱い想いを感じ、改めてインタビューさせていただきました。

 

一番気になった、“なぜご自宅で生演奏カフェをやろうと思ったのか”。

 

金澤さんの音楽を通しての地元への愛が深く、「近隣地域のように、音楽活動を活発にできる場所を川島にもつくりたい」「ご近所の高齢者の方に元気に暮らしてほしい。私自身も前向きに歳を重ねていきたい。私にできる事は音楽だから、音楽で元気づけられたら。」「うまい下手とかではなく、その人なりの音楽の表現で、音楽を楽しんでもらいたい」などなど。

 

将来カフェをやりたいと思っていて、子育てが一段落したところで、まずは生徒さんがレッスン後に陽当りの良い空間でゆっくりカフェタイムしてもらえたらと考え始めました。

すると、良いタイミングで知人を通じグランドピアノをしばらく置いてもらえる場所を探している人が現れ貸してもらえることとなったそうです。

 

まだ大々的にカフェをとは考えていないけれど、先々を考えて保健所へ相談してみたところ、課題となったシンク周り。そこで、また別の知人を通じてご紹介してもらったという「岩瀬さん」との出逢いがありました。

ご自宅の限られたスペース且つ規定を守っての空間づくりを、岩瀬さんは、オーダーメイドで満足度高いシンク周りに整えてくれたそうです。実際に見させてもらうと、シンクの高さから、蛇口周り、シンク下の空間などなど、私もお願いしたい!と思いたくなる程、おしゃれで機能的な造りとなっていました。

 

続いて、Piano Café大吉の特徴の一つでもある、10人が座れるグランドピアノ型テーブル。最初は、どこのお店にもありそうな形での購入を進めていたそうです。ところが、先方の都合で購入困難となったり、やっと購入できても、搬入時に家に入らないどころか車にも傷がついて、とショックな事が続いたのだとか。「これは作るしかない!」と奮起したタイミングで、グランドピアノの屋根をテーブルにしているお店があると知り、「グランドピアノの形がいい!10人座れる大きさが良い!」と強く望んだそうです。ここでまた岩瀬さんの登場。

想像してみて下さい。グランドピアノはRカーブがあります。形はできたとしても、10人が座れるテーブルとなれば、それなりの強度が必要です。岩瀬さんは、ピアノの構造を調べに調べ、本物のグランドピアノの構造と同じく、木目の角度を45度にして強度をつけたそう。机の裏はツルツルなのですが、これは、お客様がふいに裏を触った時を考え、ツルツルの床材を裏向きに活用されたのだとか。細部までの心配りに感動です。鍵盤部分も本物と同じ長さの木目で表現されています。「金澤さんの想いが伝わってきたからできた。ただ作ってほしいだけだったら作っていなかったと思う。」と岩瀬さん。ちなみに、金澤さんが段ボールで型取りし、グランドピアノサイズとしては2番目に大きいC6というサイズになっているのだとか。(テーブル製作は、カワジママガジンでもご紹介『にんじん木』にて)

 

カフェ設営に関するご縁はまだまだあり、習い事のダンスの先輩である三科さんは、カフェ内インテリアの随所を手掛けて下さったそうで、窓のアートも三科さんがフリーハンドで手掛けたそうです。

他にも本物同様、テーブル下の脚を3つにするのにピッタリな椅子を一緒に探してくれたなど、背中を押してくれる存在とのこと。

 

 だいぶキュッとまとめさせて頂きましたが、Piano Café大吉オープンストーリーは、聞いていてワクワク面白いですし、実際に見ると驚きの連続です。

 金澤さんのお話を伺っていると、周囲のご協力あってという謙虚さと、皆で創っていきたいという想いが伝わってきます。金澤さんの人柄や熱意、行動力があってこそ、素晴らしい方が集まってくるのでしょう。

 

ここまできたら、もしかして『大吉』というカフェ名は、ご縁やパワースポット的な?と推測しがなら、聞いてみました。答えは、「昔飼っていた犬の名前」とのこと。想定外でした(笑)そこに込められた想いがまた素敵で、ご近所に可愛がってもらえた愛犬のように、Piano Cafe大吉も可愛がってもらえるようにと名付けたそうです。ご主人が子どもに付けたかった名前でもあったのだとか。

 

ご夫婦とも川島町ご出身ではないそうですが、「川島町ほんと良いところですよ!!」と。長く住み続けて下さるだけでなく、川島町を盛り上げたい!と行動に移されている姿は、生粋川島町民として、とても嬉しいです。

 

私事ですが、趣味でオーボエをやっています。音楽活動は町外でやっていましたし、素敵な空間で生演奏を楽しむのも町外でした。ご近所に、音楽好きのたまり場「あったらいいな」をつくって下さったこと、心から感謝します。

インタビュー時に、ちょうどその日の演奏ご担当の方とお会いしましたが、ここに来れば色々な音楽家とお会いできることに、演奏者としての醍醐味を感じました。いつか私も・・・。

 音楽に癒やされながらカフェを楽しみたい方、音楽で元気になりたい方、音楽活動の場所を探している方、ぜひPiano Café大吉へ。

 

そして、何より金澤敏子さんの今後のご活躍から目が離せません。

Piano Café大吉の今後のストーリーに乞うご期待です。

 

 

 

Piano Café大吉 ※要予約(10名様限定)

 

埼玉県比企郡川島町上伊草1980-3

電話:090-5769-6738 メール:kana-happy.222@docomo.ne.jp

営業日:毎週木曜日 時間:13:0015:00

オーダー時間:13:0013:3014:0014:30 

演奏時間:13:3014:0014:3015:00

Instagramtoshikokanazawa