笛木醤油と地域のつながり
こんにちは!川島町の地域商社、一般社団法人さまちかです。
今回は笛木醤油さんにお邪魔しました。



2019年にオープンした「金笛しょうゆパーク」。
まずは「金笛しょうゆ楽校」で工場見学をさせてもらいました。

最初はクイズ形式で原材料を学ぶところからスタート。
実際に材料を見ながら学べる内容で、子どもたちにもすごくわかりやすく説明してくれます。

その後蔵の中を見学し、醤油ができるまでの工程を見させていただきました。
仕込みには大変貴重な杉桶が使われており、現在杉桶を使用して作られる醤油は全体の1%程だそうです。

見学では実際に使われているものと同じ杉桶の中に、原材料を混ぜたたばかりのもろみが入っている様子も見させていただきました。その後、そのもろみをかき混ぜる体験(かいつき)もさせてもらえました。


同じ場所には2年程前に仕込まれたもろみがあり、こちらは甘い香りがしていたのが印象に残っています。

次に実際発酵している部屋を外から見学しました。
時間をかけて発酵・熟成していく様子から、昔ながらの製法を今も大切にされていると感じることができました。


工場見学を一通りさせていただき、最後に社長の笛木さんにお話しを伺いました。
まず印象に残ったのは、笛木さんが川島町の食文化に大きな可能性を感じていることです。
食は人を引きつける大きな力をもっていると考えており、川島町に根付く食文化をもっと多くの人に知ってもらいたいと話してくださいました。
川島町にはすったてや呉汁といった郷土料理のほか、うどんや発酵文化など魅力的な食文化があります。そうした地域ならではの食の魅力をつなぎ合わせ、川島町を“食”を目的に訪れたくなる場所にしたい――。そんな思いを持っているようです。
そのために工場見学や買い物、レストランだけでなく、うどん作りやだし醤油作りなど、食を楽しめるワークショップをさらに充実させていきたいと話していました。

次に、「次の世代に残したいことはありますか」と伺うと、笛木さんは“伝統”についてとても印象的なことをお話ししてくださいました。
一般的には、長く続いてきたものを守ることが伝統だと考えられがちです。
しかし笛木さんはそうした考えとは少し違う思いをもっていました。
「伝統とは、守るものというより壊しても壊しても、削ぎ落としてもなお残るものだと思う。」と話していたのです。
長い歴史があるからといって、それだけで未来が保証されるわけではありません。だからこそ、形だけを守るのではなく、この蔵にとって本当に残すべきものは何か考えることが大切なのだそうです。
その中で笛木さんが「何があっても守らなければならない」と話していたのが地域との繋がりです。
この地域に醤油蔵があってよかったと思ってもらえること。そして多くの人がこの醤油蔵に足を運び、地域と蔵が繋がり続けること。
そうした地域との関わりこそが、この蔵にとって本当の伝統であり、次の世代にも受け継いでほしいものだと感じました。
今は忙しい毎日の中で、便利さや時短が求められる時代。笛木さん自身も5人のお子さんを育てる父親として、その大変さはよくわかるそうです。
それでもたまには木桶で一年かけて熟成した醤油を使い、少し丁寧に食卓を整える時間があってもいいのではないか――。そんな思いがあると話していました。
昔ながらの食卓を囲み、家族が笑顔で過ごす時間。
毎日でなくでも、たまにはそんな時間につながる存在として、この醤油があってくれたら嬉しい。笛木さんの言葉からは、醤油をただの調味料としてではなく、人と人、家族と食卓をつなぐものとして大切にしている気持ちが伝わってきました。
今回お話を聞いて印象に残ったのは、醤油作りそのものだけでなく、その先にある「地域とのつながり」や「食卓の時間」まで大切にされていることでした。
川島の食文化をもっと広げたいという思いや、伝統をただ守るのでなく、本当に残すものを見極めて次につないでいこうとする考え方も印象的です。
醤油蔵の見学を通して、ものづくりだけでなく、地域や人との関わりについても改めて考えさせられる時間になりました。

金笛本店(金笛しょうゆパーク)
埼玉県比企郡川島町上伊草654
- TEL
- 049-297-0917 (平日10:00〜17:00)
- 営業時間
-
ショップ 10:00~17:00
レストラン 11:00~17:0
0お食事:平日 L.O 14:00 / 土日祝 L.O 15:00
カフェ:L.O 16:00
- 定休日
- なし
- ※臨時休業・営業時間が変更になる場合がございます。お知らせ・SNS等をご確認の上、ご来店くださいませ。
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