埼玉県川島町の特産品オンラインショップ

川島町の特産品「いちじく(無花果)」

 

今年もやって来ましたよ〜!

芳醇な甘みとトロリとした食感がたまらない💕

川島町の「美味しいいちじく」の季節の到来です。

今年の夏は大変暑かったですよねぇ〜

いちじく達はお日様をたっぷり浴び、甘くて栄養満点の出来です。

川島町のいちじくは、埼玉県内第1位の収穫量を誇り、味も品質も市場から高い評価を得ています。

ドーフィン」という品種が多く栽培されています。

夏のドーフィンは、さわやかな甘さと上品な酸味が持ち味で、

秋の深まりとともに濃厚な甘さを感じるようになります。

同じ品種のいちじくでも収穫時期による味の変化もお楽しみ頂けます。

出荷するいちじくは、厳しい品質基準に従い全数検査を実施し

高い品質を維持、糖度は13度以上と甘みも強いのが特徴です

町内で多くの農家さんが生産しており、市場やスーパーなどに

出荷しています。
お買い求めについては、川島町農産物直売所をはじめ町内8件の農家さんの自宅付近でお買い求めいただけます。

また、いちじくの加工品も是非お楽しみください。

 

いちじく(無花果)の豆知識

分類:バラ目 > クワ科 > イチジク属

クワ科イチジク属落葉広葉樹小高木 樹高3 - 5メートル

原産地はアラビア南部、南西アジア

原産地メソポタミアでは6千年以上前から果樹として栽培されていました。

花期は6月〜9月初

果期は8月〜10月 

夏に花嚢の内面に無数の花(小果)が熟し甘みがあり食用

食用にされ食べている部分は果実ではなく、いちじくの花にあたる部分です。

いちじくは隠頭花序(いんとうかじょ)と呼ばれる花を付ける木で、果実のように見える部分は、花軸が肥大化したもので実を切った時に粒粒のように見えるのが花です。

花を咲かせずに実の中に無数の白い花を咲かせているのですが、外からは花が見えない為「無花果」と名づけられたのでしょう。

日本には中国を経て来たという説と、西南洋から伝わった種子を長崎に植えたという説があります。

 

歴史

いちじくはブドウと並び、紀元前から栽培されていた果物です。

エジプトピラミッド遺跡壁画にも描かれています。

旧約聖書創世記』ではアダムとイヴが「善悪の知識の樹の実」=禁断の果実(※諸説あり:いちじく、りんご、バナナ)主なる神に「食べてはいけない」と言われていましたが、イヴが蛇(サタン)に唆され食べてしまいアダムにも進め、二人は食べた後、裸の姿を恥ずかしいと思うようになり、イチジクの葉で陰部を隠したなどと、旧約聖書では人類の誕生シーンに登場する貴重な果物でもあります。

地中海沿岸地域でも古くから知られており、古代ローマでも甘味源としても重宝されていました。最近の研究では、ヨルダン渓谷に位置する新石器時代の遺跡から、11千年以上前の炭化した実が出土されています。

アメリカには16世紀末にスペインの入植者によって栽培が始まり、カリフォルニア州はアメリカのドライフルーツ産業の中心となっている。

中国には8世紀頃インドペルシャから伝わったと言われていますが、伝来した年代は不明。

日本へは、江戸時代寛永年間(1624〜)に中国よりを渡来したという説と、ペルシャから中国を経て長崎に伝来したとも言われています。

当初は薬樹として栽培されていましたが、果実を生食し甘味を楽しむようになり、果樹として家庭の庭にも植えられるようになりました。

 

生産状況

いちじくは樹上で完熟させる必要があるため、熟果は鮮度や保存が難しく、消費地に近い都市近郊での栽培に限られていましたが、鮮度保持技術の発達により、中山間地や遠隔地からの出荷も可能になりました。

最近は、栽培技術の進歩や生産・流通形態の多様化により、水田転作や果樹の園地転換として、注目の果樹でもあります。

日本国内で出荷用に栽培されているいちじくは、丈夫で流通に耐えやすい「ドーフィン」と「蓬莱柿(ほうらいし/早生日本種)」の2種ですが、最近は農家さん達の努力で様々な品種が増えています。

また、「地域おこしの品目」としても各地で栽培が盛んになってきています。

果実は日本では多くが生食ですが、世界的には乾燥いちじく(ドライフィグ)として流通しています。

生果・乾燥品ともに、菓子類に使われたり、ジャムコンポートなども人気です。

その他、調味料の材料としていちじく独特の風味に人気が出てきています。

 

薬効

果実には果糖ブドウ糖蛋白質ビタミン類、カリウムカルシウムペクチンなどが含まれています。

食物繊維は、不溶性と水溶性の両方が豊富に含まれ、腸の働きを活性化する整腸作用があり、便秘解消に効果があります。

果実に含まれる酵素フィシンは、消化促進作用があり、胃もたれや二日酔い防止によいとも言われています。

血圧降下作用、痰の多い咳、喉の痛み、痔にも効能があります。

美肌効果もあります。

古くから薬効の高さで知られる栄養価の高い果物ですが、いちじくを食べる際には注意が必要です。

花粉症 肌が弱い人 お腹の弱い人 いちじくをあまり食べ慣れない人は、様子を見ながら少しずつ食べて下さい。

また、整腸作用が非常に強いため食べ過ぎには注意です。

 

特産地

世界的にイチジク生産量の多い国は エジプトトルコイラン

地中海沿岸から南アジアにかけての比較的乾燥した気候の国々では、ドライ品として多く生産されています。

日本の温暖、湿潤な気候に適合していたこともあり、1960年代頃から耕作放棄地、休耕田の活用や稲作、他果樹からの転作が進み、生産も増加し近年収穫量が増加しています。

県別の生産高を見ると日本一は愛知県で、特に安城市栽培が盛んです。

高温多湿な西日本に産地が集中し、関西地方に産地が密集していましたが、最近では東北地方まで栽培が進んでいます。

埼玉県内では川島町や加須市などで栽培が盛んです。

 

いちじくの保存方法

いちじくは実がやわらかいので傷みやすく、鮮度が落ちやすい果物です。

美味しさを保つには、冷蔵保存をお勧めします。

食べきれないようでしたら、冷凍保存して下さい。

冷凍したいちじくは、完全に解凍してから食べるとトロッとした食感、半解凍の状態で食べると、シャリシャリしたシャーベットのような食感を楽しめます。

 

いちじくのおすすめレシピ

そのまま食べても美味しいですが、アレンジするのもおすすめです。

いちじくは果物ですが、料理の材料としても活躍してくれます。

・レタスなどの野菜と共にサラダ

・いちじくとチーズの生ハム巻き         

・バターやチーズをのせ焼きいちじく

・肉巻きいちじく

・いちじくのコンポート(甘露煮)

・いちじくのジャム

・ケーキやタルト、マフィンにのせて焼く

・カレーなどにチャツネとして入れるといつものカレーがグレードアップ

などなど、乳製品との相性が抜群です! 

川島町のいちじくを使って皆さん色々とお試しくださ〜い。

 

川島町地域ライター 小西博子